TEYU S&A 産業用チラーの冬季不凍液メンテナンスのヒント

冬の寒さが本格化するにつれ、産業用チラーの寿命と最適なパフォーマンスを確保するには、細心の注意を払うことが不可欠です。寒い時期を通してチラーをスムーズに稼働させるための重要なヒントをいくつかご紹介します。

1. 気温が0℃を下回ったら不凍液を追加する

1)なぜ不凍液を追加するのか？ ——気温が0℃を下回ると、冷却液の凍結を防ぐために不凍液が不可欠です。凍結すると、レーザーやチラー内部の配管に亀裂が生じ、シールが損傷し、性能が低下する可能性があります。適切な不凍液を選択することが重要です。不適切な種類の不凍液を使用すると、産業用チラーの内部部品が損傷する可能性があります。

2) 適切な不凍液の選び方：優れた耐凍結性、耐腐食性、防錆性を備えた不凍液を選びましょう。ゴムシールに影響を与えず、低温でも粘度が低く、化学的に安定している必要があります。

3)混合比:最適な性能を確保し、損傷を防ぐために、不凍液濃度は 30% を超えないようにすることをお勧めします。

2. チラーの冬季運転条件

チラーを正常に動作させるには、凍結や損傷を防ぐため、環境温度を0℃以上に維持してください。冬季にチラーを再起動する前に、水循環システムが凍結していないことを確認してください。

1)氷がある場合： ①損傷を防ぐため、直ちにウォーターチラーおよび関連機器の電源を切ってください。②ヒーターを使用してチラーを温め、氷を溶かしてください。③氷が溶けたら、チラーを再起動し、チラー、外部配管、および機器を注意深く点検し、適切な水循環を確保してください。

2) 0℃以下の環境の場合:可能であれば、停電の心配がない場合は、水の循環を確保して凍結を防ぐために、チラーを24時間365日稼働させておくことをお勧めします。

3. ファイバーレーザーチラーの冬季温度設定

レーザー機器の最適な動作条件

温度: 25±3℃

湿度: 80±10%

許容動作条件

温度: 5～35℃

湿度: 5～85%

冬季には5℃以下の温度でレーザー機器を操作しないでください。

TEYU S&A CWFLシリーズファイバーレーザーチラーは、レーザー冷却用と光学系冷却用の2つの冷却回路を備えています。インテリジェント制御モードでは、冷却温度は周囲温度より2℃低く設定されます。冬季には、ユーザーの要件に応じてレーザーヘッドの安定した冷却を確保するために、光学系回路の温度制御モードを定温モードに設定することをお勧めします。

4. 産業用チラーの停止および保管手順

周囲温度が0℃以下の場合、チラーを長期間使用しない場合は、凍結による破損を防ぐために排水が必要です。

1)排水

①冷却水を排出する：排水バルブを開き、チラー内の水をすべて排出します。

②配管の取り外し：チラー内部の水を排出する場合は、入口・出口配管を外し、注水口と排水バルブを開きます。

③パイプを乾燥させる：圧縮空気を使って残っている水を吹き飛ばします。

※注意：給水口と排水口付近の黄色いタグが貼ってある接合部には、空気を吹き付けないでください。損傷の原因となる場合があります。

2)チラーストレージ

チラーを清掃・乾燥させた後は、安全で乾燥した場所に保管してください。チラーを清潔なビニール袋または保温袋で覆い、ほこりや湿気の侵入を防いでください。

TEYU S&A 産業用チラーのメンテナンスの詳細については、 https://www.teyuchiller.com/installation-troubleshooting_nc7をご覧ください。さらにサポートが必要な場合は、お気軽にカスタマーサービスチームまでお問い合わせください。service@teyuchiller.com 。