ピコ秒レーザーが新エネルギー電池電極板の打ち抜き加工の障壁を克服

急速に発展するレーザー技術は、あらゆる分野に浸透しています。従来のプロセスに比べて多くの利点を持つこの技術は、加工業界に効率的な作業と高品質な製品をもたらしています。

新エネルギー車のバッテリー電極板の切断には、長年にわたり従来の金属切削金型が採用されてきました。金型打ち抜き加工では、電極板の特性や厚さに合わせてカッターを調整する必要があり、切断工程ごとにテストと調整に多くの時間がかかり、効率が低下します。また、長期間使用するとカッターが摩耗し、加工が不安定になり、電極板の切断品質が低下する可能性があります。

初期にはピコ秒切断の導入も試みられましたが、ピコ秒レーザー加工後の熱影響部とバリが比較的大きく、バッテリーメーカーのニーズを満たすことができませんでした。

ピコ秒レーザー技術が電極板切断の問題を解決

ピコ秒レーザーはパルス幅が極めて狭いため、その超高ピークパワーを利用して材料を気化させることができます。ナノ秒レーザーによる熱処理とは異なり、ピコ秒レーザーはガス化アブレーション加工に属し、溶融ビーズを生成せず、加工端面がきれいであるため、新エネルギー電池のポールピース切断における様々な問題点を適切に解決します。

ピコ秒レーザー切断の利点

1. 製品の品質と作業効率の向上

金属打ち抜き加工は機械的閉塞の原理に基づいているため、欠陥が発生しやすく、繰り返しのデバッグが必要になります。長期間の作業は摩耗や良品率の低下を招く可能性があり、カッターの交換と2～3日間の生産停止が必要となるため、作業効率が低下します。しかし、ピコ秒レーザー切断は長期間安定して稼働できます。材料が厚くなっても設備の損失はありません。厚い材料の場合、1～2つの光路システムを改善するだけで済むため、非常に便利で生産を停止する必要がなく、効率向上に役立ちます。

2. 総合的なコストを削減する

ピコ秒レーザーの購入コストは比較的高いですが、長期間の運用後、機械のメンテナンス、生産時間、製品品質の面で、ピコ秒レーザーの使用コストは従来の金属切削金型よりもはるかに低くなります。

ピコ秒レーザーの長期安定動作には、S&A超高速レーザーチラーのサポートが必要です

ピコ秒レーザーの安定した光出力、高い生産効率、そしてコスト削減のためには、超高速レーザーチラーを設置する必要があります。S&Aチラーは、±0.1℃までの温度制御精度を備え、ピコ秒レーザーの光出力を安定させ、切断品質を最適化します。S&A超高速レーザーチラーは、操作が簡単で、多様な設定と故障表示機能を備えています。コンプレッサー遅延保護、コンプレッサー過電流保護、流量アラーム、超高温・超低温アラームなどのアラーム保護機能により、レーザー装置と水チラーをさらに保護します。複数の国での電源仕様に対応。ISO9001、CE、RoHS、REACH国際規格に準拠。 S&Aレーザーチラーは、レーザー機器の冷却に最適です。